25 Oct 2008
仏舎利(ぶっしゃり)とは、お釈迦様のお骨です。一緒に荼毘に付された装飾品の宝石や宝玉なども同じように扱われています。仏教徒は、塔を建ててその中に仏舎利を安置し、供養するものとされてきました。古い佛教は偶像崇拝を禁止していたため仏像なども作られず、仏塔そのものが礼拝の対象でした。今日でもなくなられた方のご遺骨を大切に供養したり、お墓に卒塔婆を立てたりするのも、塔を建てて仏舎利を供養することにならって亡くなられた方を供養するという意味があります。昔の中国では、死者は荼毘に付すことなく埋葬していました。そこで例えば犯罪を犯した者は皇帝の命で地の果てまで追跡されましたが、もし死んでしまっていた場合は、その墓を暴いて遺体を太陽の光に晒して辱めることで罰を与えました。佛教が伝わってきた中国のそうした風習の名残などもあり、日本は、いかに自然を大切にする国とはいえ、ご遺灰を自然の中に放置することは死者への冒涜とされてきました。ですから、散骨・自然葬というのは佛教から言えば死者の尊厳を高める行為とは言えません。
