17 Apr 2009
仏壇というと、誰かが亡くなられた時に買うものと思っている方がいます。もちろんそれでも構わないのですが、本来はそれぞれのご宗旨のご本尊をお祀りし、その中に代々の位牌を安置するための場所で、お墓とはちょっと意味の違う神聖な場所です。昔はよく、家を新築・改築した時にお仏壇を新しく立派なものに取り替えました。その家の一家が努力して自分たちだけでなく先祖の住まいまで立派にできたという意味で、晴れやかでおめでたいこととされました。代々続く名家のお正月の行事は、家族全員が仏間に集まり、当主が仏壇に祈ることから始まります。戦国武将も戦の前に屋敷の仏堂にこもって勝利を祈念したといいますが、現代人の暮らしでこの仏堂に当たるのが仏壇です。迷いや不安が生じたときにも、お仏壇に向かって拝むことで精神集中を図るというのもいいでしょう。なくなった方の供養だけでなく、今いる方々の毎日の暮らしの支えとなるのが本当のお仏壇の役割です。
